沖縄スローライフを楽しむ『沖縄暮らし』 セカンドライフは沖縄で
沖縄スローライフを楽しむ『沖縄暮らし』 セカンドライフは沖縄で
沖縄スローライフを楽しむ『沖縄暮らし』 セカンドライフは沖縄で
沖縄の「遊」「食」「住」を楽しむ雑誌『沖縄暮らしvol.4』2009年11月12日(木)発売予定!全国の紀伊國屋書店、有隣堂書店ほか主要店にてお買い求め下さい!!

キューバに学ぶ農的沖縄生活

2007年のキーワードは「偽」だった。食の安心・安全を覆すさまざまな事件が後を絶たない。「簡単」「便利」「安く」「美味」で「きれい」であれば、消費者はその商品を購入し、店で食事をする。そのためには、多少の賞味期限や産地偽証は止むを得ない、という風潮が食品メーカーや飲食店に蔓延っている。しかし、これからはそうはいかない。
そもそも、もともと賞味期限や産地表示はかつては全くされていなかった。それは、消費者と生産者の信頼関係が商店主を通して成り立っていたからである。それが、大型流通店舗の出現によって、大量消費大量生産の社会に地方が変貌してしまったため、コストの安い海外に農水産物や加工品を発注しなければならない、そんな悪循環の消費社会になってしまったのだ。こうした効率優先、欧米偏重の「食」の世界を創ってしまった流通業や飲食業、政治の責任は重い。そして、私たち消費者も、そのことに無頓着でインスタントな食品や飽食に明け暮れていることを、自省しなければならない。
2008年、原油や穀物は世界的に値上がりし、益々日本の格差社会は広がり、持てる者と持たざる者、中央と地方の差がはっきりとしてくる。世界をリードしてきた米国型資本主義社会は、終焉を迎えつつあるといっていいだろう。

そんな中、米国に未だに経済封鎖を受けているキューバは、「有機農業と医療の国」として、世界に注目されている。かつて、今の日本と同じ40%ほどの食糧自給率だったキューバは、今では100%近くまでに回復し、有機農業の実践によって国じゅうが、安心、安全な生産物を作ることに成功した。化学肥料や農薬は、基本的に法律で禁止され、薬草の研究によって医療が発達し、7万人もの医師を確保、3万人の医師を世界に派遣している。また、キューバは社会主義国なので、医療、教育、不動産、税金は基本的に無料、主な産業は観光と農業だ。さとうきび、葉巻、ラム酒、コーヒーが主要産物で、サルサやルンバなどの音楽、作家ヘミングウェイが住んでいたことでも有名だ。キューバの人々は、物質的な物はまだ不足がちだが、米国より治安もよく識字率も高いので、減速経済=スローライフを楽しみながら、都市農業を進めている。
キューバと沖縄、緯度的にも大体同じところに位置し、台風や雨が多く亜熱帯である島であること、沖縄とキューバは人々が大らかであることなど、類似点が多い。観光を主産業とする沖縄は、安心・安全な農産物の供給と持続可能な循環型社会と環境に配慮していくことが不可欠である。それを実践しているキューバから学ぶべきものは、多い。



←前へ | 01 | 02  03  次へ→