沖縄スローライフを楽しむ『沖縄暮らし』 セカンドライフは沖縄で
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沖縄の「遊」「食」「住」を楽しむ雑誌『沖縄暮らしvol.4』2009年11月12日(木)発売予定!全国の紀伊國屋書店、有隣堂書店ほか主要店にてお買い求め下さい!!

スローフードな 台湾食紀行

スローフードな 台湾食紀行

有機農業にこだわる鉄観音茶を育てる

 台湾といえば、足つぼマッサージか茶芸館といわれるほど、茶をよく飲むが、最近は台湾でもやはりシアトル系コーヒーチェーンに押され気味で、若者はあまり茶を楽しまなくなってきたそうである。
 日本人は中国茶といえば、烏龍茶やジャスミン茶ぐらいしかうかばないが、黒茶・黄茶・紅茶・花茶など、中国茶は約1000種を超えるほど種類があるといわれている。日本ではまた、飲み物として製品化された烏龍茶が普及し、あたかもそれが中国で主流のような誤った勝手な思い込みがあるが、実際、台湾で接する本物の烏龍茶やジャスミン茶を飲めば、日本の自販機で売っている烏龍茶やジャスミン茶は一体何だったんだろう、と誰もが思うはずである。特に、日本では、缶入りの烏龍茶を冷たくして飲む風習があり、茶の香りを楽しむという台湾や中国の文化を理解するにはまだまだ及ばないのが現状なのである。
 沖縄では、夏場飲まれる茶として圧倒的に多いのがジャスミン茶で、さんぴん茶として売っているが、これはもともと中国の香片(しゃんぴぇん)茶からきている茶だ。今回の食紀行は、このジャスミン茶を訪ねての旅だったが、この茶は台湾よりも福建省や浙江省の大陸に生産者が多いそうで断念し、台北近郊で鉄観音を有機栽培しているという張さんの農園にお邪魔することにした。
 台湾で有名な茶は、文山包種、東方美人、木柵鉄観音、凍頂烏龍茶などがあり、張さんの農園はちょうど文山区にある猫空(マヤコン)という風光明媚な山にある。全く無農薬で育てているという張さんの茶畑には、蝶や蜂などのたくさんの昆虫が飛び交っていて、その有機農業へのこだわりは並大抵のものではないな、という静かな気迫が感じられた。「自産自消」というキャッチフレーズも、日本でいう自給自足的な意味合いがあるのだろう。茶葉で染めた手製の上着が、茶葉への愛着を示していた。